今回は、人気のコンパクトSUVであるホンダのヴェゼルで車中泊旅行を行う時のメリットとデメリットを紹介します。
私も3年ほど前からヴェゼルに乗り始め、それから西日本一周旅行(旅行記はこちら)や四国一周などの長期の旅から、短期間の旅行なども含めて何度もヴェゼルで車中泊旅をしてきました。
その時に、実際にヴェゼルで車中泊をして感じてきたメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。
この記事を書いた人
- 車中泊歴は5年以上
- 各地のB級グルメを食べ歩くのが趣味
- 愛車はホンダのヴェゼル
目次
ヴェゼルで車中泊旅をするときのメリット
メリット① 運転が非常に快適
1つ目にメリットとして紹介するのは「運転の快適さ」です。
この「運転の快適さ」がヴェゼルで車中泊旅をするときの最大のメリットになります。
まず、車中泊旅では運転の時間が非常に長くなりやすいので、走行性能や運転席のシートの質が悪い車だと運転だけで疲れてしまい旅行を十分に楽しめなくなる可能性があります。
その点、ヴェゼルは走行性能が比較的高く評価されている車で、街乗りでは小回りが利き、高速道路や坂道でもパワー不足を感じることなく快適に運転ができるので、運転での疲れが非常に少ないです。
さらに、高速道路ではアダプティブ・クルーズ・コントロール(=簡単に言うとほぼ自動運転)を使うことで、より快適に運転することも可能です。
シートの座り心地も良く、私も軽い腰痛持ちですが1週間ほどの旅でも運転で腰の痛みが出ることはありませんでした。
車中泊旅では、観光地が街中にあることも多く小回りが利くことも重要で、また長距離の移動で高速道路を使用することも少なくないので、この2つの要求を同時に満たしている走行性能は車中泊旅で使う車としてはとても優れたメリットになります。
サイズも一般的なサイズなので、観光や食事で街中に駐車したい場合でも、ほとんどの駐車場に車を停めることができるので駐車場を探すストレスもありません。
他の車中泊でよく使われる車だと、
- 軽バン、軽トラ・・・高速での走行にやや不安がある。シートが標準だと硬く、腰やお尻を痛めやすい。
- ハイエース、キャラバン、キャンピングカー・・・小回りが利かない。駐車場探しに困る。
などのデメリットがあるので、そういった不安のないヴェゼルは運転・移動に関しては非常におすすめの車中泊車だと言えると思います。
メリット② 十分な就寝スペースが取れる
ヴェゼルは、後部座席を前面に倒すことによりトランク~後部座席までがフルフラットになるので、十分なベッドスペースを確保することができます。
寸法は、運転席、助手席を最大まで前に出した状態で縦が約180㎝、横が約90㎝と大体シングルベッドくらいのスペースになります。
なので、身長170㎝くらいまでなら真っ直ぐ、身長175cm以上も人でも少し斜めに寝れば脚を伸ばして寝ることができます。
また、ヴェゼルは若干ですが他のコンパクトSUVに比べて車内の天井が高いです。
これも車内空間の快適さという点でプラスになるポイントと言えます。
睡眠でしっかり疲れを取ることができるかどうかは旅を楽しめるかどうかに大きくかかわる要素なので、しっかり脚を伸ばして寝られるベッドスペースを作れるのはメリットと言えます。
メリット③ 燃費もまずまず
ヴェゼルは燃費もまずまずの車で、カタログ燃費でハイブリッド車が約25~27km/L、ガソリン車が約20~21km/Lです。
実際に、私のヴェゼル(ガソリン車)で西日本一周旅行をした時に計った実燃費が約16km/Lだったので、カタログ燃費よりは当然落ちますが、軽自動車ともそれほど遜色なく悪くない数値だと思います。
長距離運転をすることも多い車中泊旅なので、「車の燃費が良い=旅費が安くなる」という点でも十分なメリットだと言えます。
ヴェゼルで車中泊旅をするときのデメリット
デメリット① 収納できるスペースが少ない
ヴェゼルで車中泊を行う時の最大のデメリットは「収納できるスペースが少ない」ことです。
後部座席を完全にフルフラットにできることがメリットな一方、後部をベッドスペースにした場合、収納できる場所がほぼ無くなります。
なので、ヴェゼルに持ち込める荷物は、寝るときに助手席や運転席における量(衣装ケースやカバンで3~4個くらい)が限界です。
旅の荷物+キャンプやレジャー用品を持っていくにはやや厳しいサイズ感です。
デメリット② 大人二人は厳しい
就寝スペース自体は二人とも170㎝以下であればぎりぎり二人で寝ることは可能ですが、二人分の旅の荷物を積むことも考えると、先ほど話した収納スペースが少ないデメリットがあるのでスペース的に厳しいです。
また、一人が175㎝を超える身長だと斜めに寝る必要があるので、これもまた二人で寝るのは厳しいと言えます。
デメリット③ 車内での料理などは厳しい
車中泊の時に車内で簡単な調理をしたいと考える方も多いと思いますが、ヴェゼルでは厳しいと思います。
基本的に、狭く動きにくい乗用車の車内で火を使うのは怪我や火災の危険も高いのでおすすめしません。
携帯バッテリーを使いケトルでお湯を沸かすだけという場合も、やはりやけどの危険があるので細心の注意が必要です。
個人的には、お湯の確保などをできるところは街中に行けばあるので、荷物削減の意図も込みで調理器具などはあきらめるのが無難だと思います。
総合的な車中泊車としてのヴェゼルの評価
ここまでヴェゼルでの車中泊旅のメリットとデメリットを紹介してきましたが、それらを踏まえたうえで総合的にヴェゼルが車中泊旅に向いているかどうかの評価はというと・・・
条件付きですが、「条件が合う人ならとても快適に車中泊ができる」車です。
その条件は、
- 一人旅専用
- 長距離・長時間の運転を想定している
- 車内はほぼ運転と寝るだけの「動くカプセルホテル」で良い
この条件を満たす人であれば、ヴェゼルは車中泊車としても十分におすすめできる車です。
特に「運転の快適さ」は大きなメリットで、長時間の運転をしつつ食事や観光で市街地にもどんどん入っていくという旅スタイルの方には向いている車だと思います。
まとめ
今回は、ホンダのヴェゼルで車中泊旅をする時のメリットとデメリットを紹介しました。
筆者のヴェゼルでの車中泊経験から紹介したメリットは、
- 運転が非常に快適であること
- 十分な就寝スペースが取れること
- 燃費もまずまず良いこと
デメリットは、
- 収納できるスペースが少ないこと
- 大人二人は厳しいこと
- 車内での料理などは厳しいこと
そのうえで、
- 一人旅専用
- 長距離・長時間の運転を想定している
- 車内はほぼ運転と寝るだけの「動くカプセルホテル」で良い
という条件を満たしている方には、ヴェゼルは車中泊車としておすすめできるという内容でした。
今回ご紹介した内容で、ヴェゼルを車中泊で使用する際のイメージが幾らか伝わったかと思います。
この記事が、皆様の車中泊旅のお役に少しでも立てていれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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